Friko – Something Worth Waiting For ~静寂を突き破る飛躍

レビュー

シカゴのインディ・コミュニティ「Hallogallo」をホームグラウンドに持つ4人組インディ・ロック・バンド、Friko。2024年、ここ日本でも作品そのものの力だけで異例のバズを巻き起こし、デビューアルバムは大きな注目を浴びることとなった。

注目を集めた前作から言われていたように、FrikoはBright Eyes や Arcade Fire 辺りを思わせる、00年代USインディの良質な感触を受け継いだバンドだった。本作『Something Worth Waiting For』では、そこによりOASIS的なアンセミックさやスケール感が加わり、時にDavid Bowie や Radiohead を思わせるドラマティックな瞬間や、ジョン・レノン的なサイケデリックな感触ものぞかせる。

感情を振り絞るようなボーカルとも見事に噛み合っていて、大味なだけでは終わらない繊細さと、演奏の爆発力が合わさる、静と動のダイナミズムこそが最大の魅力だ。

さらに、ストリングスを大胆に取り入れたクラシカルな「Certainty」などは新機軸と言えるもので、バンドの表現の広がりを強く感じさせるし、「Hot Air Balloon」「Seven Degrees」といった楽曲では、ダイナミズムを押し出すだけではない、胸をすくような清々しさとポップネスがしっかりと宿っている。

ツアーに参加していたコーガン・ロブ(Gt)とデヴィッド・フラー(Ba)が本作から正式メンバーに加わったことで4人編成へと拡張し、より強靭になったアンサンブルが楽曲のスケールを押し広げていて、2ndアルバムとして理想的な飛躍と言っていいだろう。

2年前のフジロック、グリーンステージで見たライブでは、正直あの大きすぎる空間にまだ彼らの表現が追いついていないようにも感じたが、今年のレッドマーキーではばっちり最高のステージを決めてほしい。

Favorite Tracks
M1:Guess
M7:Seven Degrees

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