USフィラデルフィアにて2011年に結成された4人組バンド。ドミニク・パレルモを中心に、出自であるハードコアを取り入れたシューゲイザーサウンドが特徴。本作は6枚目のアルバムとなる。
陽だまりの中にいるような柔らかなノスタルジアに包まれた「never come never morning」でアルバムは幕を明け、2曲目「cannibal world」でいきなり けたたましくインダストリアルな手触りのビートを纏ったマイブラ直系シューゲイザーに変貌。その重厚な音の層の美しさに、思わず眩暈を覚える。
前作『The Great Dismal』(2020年作品)の印象だとダークで硬質なシューゲイザーというイメージで正直そこまで好みではなかったのだが、本作全体に漂うのは孤独の中にいながらもどこか光に包まれ祝福されているかのようなメランコリックで甘美な響きが続き、その陶酔感にじわじわと塗りつぶされていく。
アコースティックで「Creep」のようなM5「purple strings」やアルペジオのループが美しいM8「nerve scales」にRadioheadを感じる点も良き。轟音シューゲイザーでありながら、どこか親密で内省的。そのバランスがとても心地いい。
甘美なノイズに包まれながら、静かに孤独に寄り添ってくれる、そんな感触のアルバム。
[favorite tracks]
M1:never come never morning
M6:toothless coal
M8:nerve scales
2026年2月リリース作品


