ストロークスの激情

コラム

いや、正直かなり驚いた。
The Strokesが見せた、Coachella week2のステージでの出来事だ。

彼らはライブの最終曲として、2016年のEP『Future Present Past』に収録された“Oblivius”を披露。その演奏中、CIAによる政治指導者の暗殺や政権転覆を想起させる映像が差し込まれ、最後にはイランとガザへの爆撃の映像で締めくくるという、極めてストレートなメッセージがを発信した。

詳細は中村明美さんのこちらの記事に詳しい

ザ・ストロークスが、強烈な政治的メッセージでコーチェラのライブを締めくくる。米国、イスラエルのイランとガザへの爆撃を非難する映像が流れた (中村明美の「ニューヨーク通信」)-rockinon.com|https://rockinon.com/blog/nakamura/214874

この“Oblivius”という楽曲は、2016年の発表当時、ミュージックビデオが政治的すぎるとして公開が見送られた経緯があり、さらに言えば、この曲自体、ライブでもほとんど披露されてこなかった。

ストロークス新曲“OBLIVIUS”のMV、政治的すぎて公開できなかったとジュリアンが語る-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/144178

個人的にはWeek1から配信を楽しんで見ていたのだが、どこかで「戦争を仕掛けている真っ最中の国の光景とは思えんな…」という思いがずっとあった。2月のグラミー賞では、Bad BunnyやOlivia DeanがICEに言及し、Billie Eilishがそれに関連して批判を受ける場面もあったが、あの場はあの場で、会場全体が排他的なムードに包まれているようで、ある種気持ち悪い空気があったが、Coachellaでは、そうした「分かりやすい政治性」も前景化しない、ある種のフラットさがあるような空気の中で、ストロークスがあそこまで直接的な表現に踏み込んできたことのインパクトは大きい。今振り返れば、Week1でジュリアンが着ていた、“Amazon”を思わせるロゴで“Crime”と書かれたTシャツも示唆的だ。

当然熱くなる気持ちはあるし、何より、まだ自分の知らないストロークスの一面があることに興奮を覚えた。
前回の投稿で「ちょっとダサい」とかいじってごめん。

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